開催趣旨
レーザーコンプトン散乱をはじめとした技術的な進歩により、加速器施設においてガンマ線を高強度ビームとして生成することが可能となり、MeVからGeVに渡る広いエネルギー領域でその利用が進んでいる。基礎科学においては、光核反応やハドロン光生成などの物理実験だけでなく、近年では光渦やデルブリュック散乱などの研究が進展し、偏光などと合わせてガンマ線ビームの特徴を活かした利用が盛んとなっている。また、非破壊検査等の産業技術への応用研究も行われ、多岐に渡る分野で利用されるに至っている。ガンマ線ビーム生成に関する技術開発も各所で活発であり、アンジュレータ放射光のコンプトン散乱による高エネルギー化や、様々なレーザー・加速器技術を駆使した大強度化、光源のコンパクト化などが試みられている。本研究会では、分野横断的に最近の研究・開発状況を概観し、互いの知見に基づいて意見交換を行い、ガンマ線ビームの生成と利用を一層発展させていくことを目的とする。更に、コンプトン散乱によるガンマ線ビーム生成やアンジュレータの開発で多大な功績を残され、2023年7月に逝去された大熊春夫先生を偲ぶセッションを設け、大熊先生への感謝と追悼の意を表する場とする。
研究会世話人(五十音順)
大垣英明 (京都大学 エネルギー理工学研究所)、柏木茂 (東北大学 先端量子ビーム科学研究センター)、小泉光生 (日本原子力研究開発機構 核不拡散・核セキュリティ総合支援センター)、佐波俊哉 (高エネルギー加速器研究機構 放射線科学センター)、平義隆 (分子科学研究所 極端紫外光研究施設)、田村和宏 (高輝度光科学研究センター 加速器部門)、[代表] 羽島良一 (量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所)、早川岳人 (量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所)、宮部学 (東北大学 先端量子ビーム科学研究センター)、村松憲仁 (東北大学 先端量子ビーム科学研究センター)
開催日時 | 2024年9月10日(火) 13:00 ~ 9月11日(水) 16:05 |
開催場所 | 東北大学 先端量子ビーム科学研究センター 三神峯事業所 |
三神峯ホール(Zoomオンラインとのハイブリッド開催のためオンライン参加可) | |
問合せ先 | rarisws-c038@raris.tohoku.ac.jp |