Speaker
井坂 政裕
(法政大学)
Description
本講演では、Λハイパー核に現れる様々な構造を紹介した上で、実験で観測可能なハイパー核生成反応の情報からハイパー核構造の情報を引き出すことの重要性やその可能性について議論したい。本研究では、ハイパー核や通常核のクラスターや変形などの様々な構造や、その動的変化を記述可能な反対称化分子動力学(AMD)を主に用いて理論研究を行っている。本講演では、AMDを用いた構造計算の結果を示しながら、Λ粒子が原子核に加わることでどのような構造が現れるのかを議論する。さらに、Λ粒子をプローブとして芯核の構造を解明する可能性についても議論する予定である。