Speaker
Kei Fujiwara
(Kyoto Prefectural University)
Description
ハドロン間相互作用を研究する手法として,近年HAL QCD法は一般に信頼に足りる方法として確立された.実際,核力ポテンシャル計算などで成功を収めており,今後発表されるであろう数値計算の結果や,計算手法自体の改良も期待される.しかし,Lambda1405を束縛状態に持つKbarNダイナミクスなど,一部のハドロン間ポテンシャルを計算した場合には原点周辺で特異な振る舞いを示す.本研究では,HAL QCD法によるこのような振る舞いの原因を明らかにするため,ハドロン間相互作用の有効模型でNBS波動関数を計算し,HAL QCD法のポテンシャルと比較する.