Speaker
Shintaro Tanaka
(RCNP, Osaka-U)
Description
"LHCbでccbarを含むPcペンタクォークバリオンがJ/ψ pチャンネルで観測された。このPc
の内部構造は、分子状態なのか空間的にコンパクトなマルチクォーク状態なのかはまだ明らか
ではない。チャームセクターに加えてストレンジセクターでも同様な状態が期待され、これらの
状態の統合的な理解でグルーオンのダイナミックスに対する知見が得られる。
そこでssbarを含むペンタクォークバリオンPsを観測するため、入射エネルギー1.6-2.4 GeV
で重水素標的でのφメソン光生成反応の断面積をSPring-8のLEPS施設で測定した。
終状態粒子K+K-pnのうちK+K-pを前方磁気スペクトロメータで検出し、中性子は欠損粒子
として同定し、φp不変質量分布で2.1GeV付近にピークが表されると期待されるPsを探索した。
本講演では、これに関する解析を報告する。"