I will summarize my works on study of the heavy hadrons, which include at least one heavy quark, using effective theories. I am planning to introduce the following three topics:
1: Study of singly heavy baryons based on an effective theory based on the chiral symmetry and heavy-quark symmetry.
2: Study of doubly heavy baryons based on an effective theory based on the super-flavor symmetry...
The nucleon mass includes the contribution from chiral symmetry breaking and chiral invariant mass. Parity doublet model is one of the effective chiral models that take these two contributions into consideration. For increasing baryon densities, the existence of such chiral invariant mass has large impacts on the density dependence of baryons masses as well as baryon-meson couplings. In...
本発表ではMIT-bag模型を修正し近年実験的に得られた陽子内圧力を再現するモデルを作るとともに、重力形状因子の一つである D-term を計算した我々の研究について紹介する。MIT-bag模型は古くから知られている単純な模型にもかかわらずメソンやバリオンの質量などをよく再現する。一般的に形状因子から計算される圧力分布には、摂動真空から非摂動真空に入れ替わることによる不連続性がバッグ表面に存在する。これは実験データとは一致しないため問題である。それに対してバッグの集団的な動径方向の振動を考慮することによって不連続性の解消を行なった。このモデルを用いて重力形状因子を計算し得られた結果を最近の実験データと比較する。
本講演では、Λハイパー核に現れる様々な構造を紹介した上で、実験で観測可能なハイパー核生成反応の情報からハイパー核構造の情報を引き出すことの重要性やその可能性について議論したい。本研究では、ハイパー核や通常核のクラスターや変形などの様々な構造や、その動的変化を記述可能な反対称化分子動力学(AMD)を主に用いて理論研究を行っている。本講演では、AMDを用いた構造計算の結果を示しながら、Λ粒子が原子核に加わることでどのような構造が現れるのかを議論する。さらに、Λ粒子をプローブとして芯核の構造を解明する可能性についても議論する予定である。
スーパーコンピュータ富岳で生成した物理的なクォーク質量を持つ格子QCDのゲージ配位を用いた、HAL QCD法によるYN/YY相互作用の計算結果について報告する。特にStrangeness=-1,-2のチャンネル、つまりNΛ-NΣ相互作用やΛΛ-NΞ相互作用について、現状の課題点と今後の展望について議論する。
π中間子原子の精密分光実験により、高密度媒質としての原子核中でカイラル対称性が部分的に回復していることを示すデータを得た。本講演では、実験、データ解析から導出過程までを議論する。また、現在計画中の逆運動学を用いた分光実験についても触れる。
Recent neutron star observations indicate that equations of state of QCD matter show soft-to-stiff evolution from nuclear to quark matter. This trend is difficult to explain in purely hadronic picture and a hybrid model of hadron-to-quark matter transition. It is important to treat hadrons as composite particles and include constraints coming from the quark substructure. I discuss how the...
We study the effect of the isovector-scalar meson a0(980) on the properties of nuclear matter and the neutron star (NS) matter by constructing a parity doublet model with including the a0 meson based on the chiral SU(2)L×SU(2)R symmetry. We also include the ω-ρ mixing contribution to adjust the slope parameter at the saturation. We find that, when the chiral invariant mass of nucleon m0 is...
2カラーQCDは有限密度においても符号問題が現れないQCD型理論の1つである。これまでに、低温度かつ高密度領域にダイクォーク凝縮が起こる超流動相の存在が第一原理計算から確認されている。本研究では、格子計算から2フレーバーの低温度・有限密度2カラーQCDのハドロンの有効質量を調べる。本発表では、パイ、ロー中間子に加え、アイソスカラーかつ(擬)スカラーのメソンおよびダイクォークの有効質量の結果について議論する。特に、ダイクォークギャップを持つ有限密度2カラーQCDに対応する線形シグマ模型の解析で提唱されている、超流動相での中間子、ダイクォーク、反ダイクォーク混合状態の出現について議論する。
核子間相互作用を拡張してバリオン間相互作用として統一的に理解することを目指し、ストレンジクォーク(s)を含む原子や原子核に着目した実験的・理論的研究が展開されてきた。特にsを2つ含むΞ−(ssd)粒子と核子の相互作用は、Ξハイパー核の質量分光実験や原子核乾板実験により研究されてきた。原子核乾板で観測されたΞ−束縛事象から相互作用の手がかりが得られたが、データが限定的であるため、決定的な議論には至っていない。我々は、Ξ原子内でのΞの脱励起X線を測定することで、Ξ粒子と原子核の間の相互作用を定量的に評価する新たなアプローチを進めている。本講演では、J-PARCにおけるΞ原子X線分光実験の現状と今後の展望について紹介する。
While studying the double $\Lambda$ hypernuclei and $\Xi^{-}$ hypernuclei is essential in further understanding baryon-baryon interaction with S=-2 systems, experimental data still need to be provided. Several earlier experiments, such as KEK-PS E373 and J-PARC E07, reported possible attractive $\Xi$–nucleus interaction from bound $\Xi^{-}$ hypernuclear states.
Recently, the E42 experiment...