Speaker
中川 真菜美
(RIKEN)
Description
バリオン間相互作用の詳細を理解するためには、ハイパー核の研究が重要である。古くからハイパー核の束縛エネルギーを測定することによって主に研究が進められてきた。しかし、最近の測定では、従来の理解とは異なる束縛エネルギーが示唆されており、精密に測定する必要がある。
J-PARC E07実験で照射された原子核乾板には、S=-1ではΛハイパー核が数百万、S=-2ではΞやΛΛハイパー核が千程度が記録されていると考えられている。この高統計と高精度のエネルギー測定による測定エネルギーの精度は世界最高精度に達すると期待されている。
現状の探索状況や機械学習を用いた原子核乾板内事象の検出法の詳細について議論する。