Speaker
時安敦史
(東北大学 先端量子ビーム科学研究センター)
Description
セッション4・講演2
「ガンマ線を使った素粒子標準模型を超えた物理の探索」
時安敦史(東北大学 先端量子ビーム科学研究センター)
講演要旨
素粒子物理学は標準模型で説明されているが、相互作用を統一するためには標準模型を超える発見が求められている。その方法として、標準模型を超える理論で予言される未発見粒子(アクシオンや暗黒光子など)の実験的発見がある。これらの粒子はクォークやレプトンとほとんど相互作用しないため探索が難しいが、ガンマ線を用いることで可能と考えられている。
ガンマ線は純粋なエネルギーとして新粒子探索に適している。例えば、米国ジェファーソン研究所のGlueX実験では高エネルギーガンマ線を用いて新粒子探索が行われている。また、RARiSでも高エネルギーガンマ線や大強度電子線を用いた探索実験が進行中である。
本講演では、ガンマ線を用いた標準模型を超えた物理の探索の現状と可能性について紹介する。