Nov 20 – 21, 2024
東北大学先端量子ビーム科学研究センター
Asia/Tokyo timezone
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Effect of Coulomb interaction on bound state by strong interaction

Nov 21, 2024, 11:35 AM
20m
 三神峯ホール (東北大学先端量子ビーム科学研究センター)

 三神峯ホール

東北大学先端量子ビーム科学研究センター

仙台市太白区三神峯1-2-1

Speaker

Chisato Uno (Tokyo Metropolitan University)

Description

"ハドロンとは、強い相互作用をする粒子の総称である。陽子やπ中性子などは電荷を持っているため、強い相互作用に加えてクーロン相互作用が働いている。強い相互作用に比べてクーロン相互作用の束縛エネルギーは1/1000程度であるため、通常は無視して扱うことが多い。しかし近年の実験では、Χ(3872)の束縛エネルギーが40keV程度であることがわかっている[1]。これは他の多くのハドロンに比べて極端に小さく、クーロン相互作用の影響を考慮する必要があることを示唆している。
本研究では、井戸型モデルを用いて、クーロン相互作用を無視できない場合の束縛状態を考える。今回は、幅bの引力井戸型ポテンシャルの束縛解に引力のクーロンポテンシャルを追加した時の束縛エネルギーの変化を数値的に調べる。結果から、クーロン相互作用によって束縛エネルギーBが増加することがわかる。また、強い相互作用だけでは束縛解が存在しないポテンシャルで、新たに束縛解が生じる場合があった。表1に、V_0=-34[m^(-1) b^(-2) ]の時の束縛エネルギーをまとめる。この結果から、クーロン相互作用の影響は1つ目の束縛状態において最も大きく現れることが分かる。原因として、波動関数の広がりが関係していることが考えられる。"

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