セッション1・講演1
「コンプトン光源の過去、現在、未来」
羽島良一(量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所)
講演要旨
コンプトン光源は、高エネルギー電子ビームとレーザーの衝突、散乱でガンマ線やX線を発生する装置である。準単色かつエネルギー可変のガンマ線源として、これまで、さまざまな加速器施設でコンプトン光源の開発と利用が行われ、また、加速器とレーザー技術の進歩により、ガンマ線の狭帯域化、高強度化が進んできた。本講演では、コンプトン光源の歴史を振り返るとともに、今後を展望する。
セッション1・講演2
「超短パルスガンマ線の発生と利用研究」
平義隆(分子科学研究所 極端紫外光研究施設)
講演要旨
アップロードされたファイルをご覧ください。
セッション1・講演3
「フラットLCSγ線の生成と応用(Generation of Flat-Laser Compton Scattering Gamma-ray Beam for Multiple Isotope Imaging in UVSOR)」
大垣英明(京都大学 エネルギー理工学研究所)
セッション1・講演4
「磁気コンプトン散乱を用いた物性研究
KEK・AR, SPring-8, New SUBARUにおける実験とLCSガンマ線源への期待」
小泉昭久(兵庫県立大学 理学研究科)
講演要旨
アップロードされたファイルをご覧ください。
セッション1・講演5
「LCSγ線と制動放射線による核構造研究」
静間俊行(量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所)
特別セッション「大熊先生を偲ぶ」・講演1
「SPring-8の硬X線のコンプトン散乱の試み」
鈴木伸介(大阪大学 核物理研究センター/高輝度光科学研究センター(JASRI))
特別セッション「大熊先生を偲ぶ」・講演2
「SPring-8のMeVガンマ線生成 - 大熊門下生として -」
川瀬啓悟(量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所)
講演要旨
SPring-8では1998年のGeVガンマ線ビームライン(LEPS, BL33-LEP)の運用開始時にはすでに、それと平行、後続する形で大熊さんが中心となってMeVガンマ線光源の開発が進められていました。
私は2003年頃から本格的に本計画に参加し、2005年にMeVガンマ線生成の確認、その後、本研究を学位論文としたまとめさせて頂きました。この発表では、逆コンプトン散乱によるMeVガンマ線源の開発を中心に、さらにその後も続いた大熊さんとのご縁とご指導頂いた思い出を紹介します。
特別セッション「大熊先生を偲ぶ」・講演4
「大熊春夫先生と共に行ったアンジュレータ開発」
山本樹(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所)
セッション2・講演1
「Theoretical Calculations of higher-order effects in Delbrück scattering」
ジェームズ・コーガ(量子科学技術研究開発機構)
英語による講演。質疑応答は英語・日本語のどちらも可。
講演要旨
アップロードされたファイルをご覧ください。
セッション2・講演2
「光子渦の生成と原子核による光渦吸収反応の理論研究」
丸山智幸(日本大学 生物資源科学部)
講演要旨
アップロードされたファイルをご覧ください。
セッション2・講演3
「高エネルギー電子加速器と高強度レーザーによる非線形QED実験の提案」
神門正城(量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所)
講演要旨
アップロードされたファイルをご覧ください。
セッション3・講演1
「電子線形加速器を利用したRI製造」
横北卓也(東北大学 先端量子ビーム科学研究センター)
講演要旨
放射性同位体 (RI) は、トレーサー利用として、理学、工学、環境学、医薬学といった幅広い分野で利用されており、近年、加速器を利用したRI製造研究が進められている。加速器によるRI製造では、RIの製造方法として、核反応及び照射方法の研究開発が必要である。また、RIを利用した応用研究では、比放射能の高いRIが必要となることがあり、そのための化学分離方法も研究開発されている。本発表では、RI製造に関する研究開発方法及び、東北大学先端量子ビーム科学研究センターの大強度電子線形加速器を利用したRI製造について紹介する。
セッション3・講演3
「レーザーコンプトン散乱ガンマ線による放射性廃棄物の選択的核変換」
早川岳人(量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所)
講演要旨
アップロードされたファイルをご覧ください。
セッション4・講演1
「SPring-8 LEPS2におけるGeVガンマ線生成とハドロン光生成実験」
村松憲仁(東北大学 先端量子ビーム科学研究センター)
講演要旨
SPring-8のLEPS2ビームラインでは、4台の紫外レーザー同時入射によるレーザーコンプトン散乱で1.3~2.4 GeVまでの標識化光子ビームを生成・運用している。同期型パルスレーザーを用いた新たなビーム生成手法の開発や偏光・指向性・強度・プロファイルなどのビーム特性について最近のトピックスを中心に議論する。また、ユニークな特徴を持つ光子ビームを活かして推進している2つのハドロン光生成実験を概観し、ハドロン構造や質量の起源に関する研究で得られた最新の物理成果について紹介する。
セッション4・講演2
「ガンマ線を使った素粒子標準模型を超えた物理の探索」
時安敦史(東北大学 先端量子ビーム科学研究センター)
講演要旨
素粒子物理学は標準模型で説明されているが、相互作用を統一するためには標準模型を超える発見が求められている。その方法として、標準模型を超える理論で予言される未発見粒子(アクシオンや暗黒光子など)の実験的発見がある。これらの粒子はクォークやレプトンとほとんど相互作用しないため探索が難しいが、ガンマ線を用いることで可能と考えられている。
ガンマ線は純粋なエネルギーとして新粒子探索に適している。例えば、米国ジェファーソン研究所のGlueX実験では高エネルギーガンマ線を用いて新粒子探索が行われている。また、RARiSでも高エネルギーガンマ線や大強度電子線を用いた探索実験が進行中である。
本講演では、ガンマ線を用いた標準模型を超えた物理の探索...
セッション4・講演3(リモート)
「上海ガンマ線源と研究利用」
宇都宮弘章(甲南大学 理工学部)
講演要旨
上海シンクロトロン放射光施設にガンマ線ビームラインSLEGS(上海レーザー電子ガンマ線源)が設置されている。SLEGSで生成されるガンマ線ビームの性能(ガンマ線のエネルギー分布と強度)について報告し、宇宙核物理と原子核物理の研究課題をいくつか紹介する。
セッション4・講演4(リモート)
「PANDORAプロジェクト: 軽核の光核反応の系統的理解と実験的アプローチ」
民井淳(大阪大学 核物理研究センター)
講演要旨
光核反応の研究は、核構造の解明や天体物理学的プロセスの理解に重要な役割を果たし、さらにガンマ線を用いた多くの応用にとっても不可欠です。PANDORA(Photo-Absorption of Nuclei and Decay Observation for Reactions in Astrophysics)プロジェクト[1]は、質量数60以下の軽核における光核反応を、実験的および理論的に系統的に理解することを目指しています。
本プロジェクトでは、RCNPおよびiThemba...