Speaker
衣川 友那
(東京都立大学 理学研究科 物理学専攻)
Description
2021年に観測されたTccは最低でもcクォークを2つ含む4クォークからなると考えられており、エキゾチックハドロンとして注目を集めている。我々は、Tccの質量を再現できるような模型を有効場の理論を用いて構築し、束縛状態の複合性を計算する。結果として、4クォーク状態を起源とするTccの模型にもかかわらず、複合的な状態が得られる可能性が高いことを示す。また、チャンネル結合や崩壊の影響を取り入れた模型でのTccの複合性についても議論する。