Speaker
佐田 優太
(ELPH)
Description
近年K中間子弾性散乱のデータに関して、カイラル対称性の部分的回復を考慮しての理論計算が発表された。これは、パイ中間子の場合と同様な手法でK中間子弾性散乱のデータを用いてカイラル対称性の部分的回復の実験的検証を行えることを示唆している。しかしながら、原子核と K中間子弾性散乱のデータは特に低運動量の領域で不足している。この領域のデータを得るため、イタリアDAFNEでのK中間子と軽原子核との精密な弾性散乱実験を計画している。本講演では、その計画の目的と実験概要に関して発表する。