Speaker
山田 廉仁
(東大理/KEK)
Description
閾での非自明な解析的構造によりその近傍に位置する共鳴状態のピークはBreit-Wigner形式で表せないことが知られている。一方、S行列の解析的構造に対応するUniformization変数を導入することで、S行列はMittag-Leffler Expansionと呼ぶ単純な極展開で表現できる。この展開は簡単な形でありながら閾近傍のスペクトルの振る舞いを適切に記述できて、Exotic Hadron等の共鳴状態をmodel-independentに解析する有用な方法として用いることができると考えられる。本講演では2, 3 channelの場合のMittag-Leffler Expansionを具体的に定式化し、様々なハドロンスペクトルへ応用する。