Speaker
西淵 拓磨
(東京都立大学理学研究科)
Description
Xiの励起状態であるXi(1620)、Xi(1690)は長らく理論解析が進まなかったが、2019年のBelle実験によるスペクトラムが得られたことを皮切りに、2021年にALICE実験でKbar Lambda散乱長が測定されるなど、より詳細な実験結果が得られつつある。本研究では実験により測定されたKbar Lambda散乱長を再現するチャンネル結合メソンバリオン散乱振幅をカイラルユニタリー法を用いて構築し、閾値近傍に存在するXi(1620)について議論する。