Speaker
末永 大輝
(理研(肥山研))
Description
カイラル有効理論に基づき、Λc(2765)等のローパー的singly heavy baryonのペンタクォーク状態(5クォーク状態)としての可能性が近年議論されている。ここで、3クォーク状態と5クォーク状態を区別する顕著な指標は、U(1)_A軸性電荷である。本研究では、U(1)_A軸性電荷(すなわちアノマリー)と、カイラル対称性に着目し、singly heavy baryonの3クォークと5クォークの質量スペクトロスコピーと崩壊パターンを調べる。そして、カイラルパートナーの存在や、5クォーク状態の更なる実験的観測の可能性に関して議論する。